子供が急な熱などで、保育園や小学校をお休みさせないといけない!
急きょ仕事を休むことになってしまった!
そのように慌てることってありませんか?
そんなあなたの『困った!』に対応してくれるのが病児保育です。
頼る人が近くにいない私は、幾度となくお世話になりました!
そんな私が実際に預けた経験談からメリット・デメリットをご紹介します。
ぜひ、ご参考になさってください!
Contents
病児保育はどんなところ?利用する前に知っておきたいこと
あなたは『病児保育』もしくは、『病後児保育』という言葉を聞いたことがありますか?
私は長男の保育園入園時の説明会で初めて存在を知りました。
その説明会では、病気の際は保育園では預かれないので病児保育に相談してみてくださいといった内容と案内でした。
病児保育とは、仕事を休めないなどの理由により病気にかかった子供のケアを保護者に代わって看護してくださる施設です。
当時、驚いたのを覚えています。
我が家は頼れる距離に親がいません。
その為、利用する確率が高いかもしれないと感じました。
入園前に準備だけは整えておこうと調べ始めたのが『病児保育』との出会いでした。
病児保育に預けられる一般的条件
病児保育に預けるには事前に確認しておかないといけない条件がいくつかあります。
したがって、思い立った時にすぐ利用できるわけでありません。
条件をクリアした上で初めて利用が可能となる為、事前に確認しておく必要があるでしょう。
預けられる条件は大きく分けて4つあります。
- 対象年齢
- 受け入れ人数
- 症状
- 医療機関での受診済み
一般的にこのような条件があります。
詳しく見ていきましょう。
①対象年齢
対象年齢は生後3ヶ月~小学6年生までの間で設定されています。
さらには施設によって『生後6ヶ月から』『就学前まで』『小学3年生まで』といったように年齢制限にはバラつきがあります。
しっかり事前に確認しておきましょう。
また『就学前まで』という条件の施設もあります。
卒園後のご心配がありますね。
しかし年齢が上がるにつれて免疫もついてきます。
したがって風邪をひいても軽く済んだり回復が早かったりする為、利用する機会が格段に減ってくるでしょう。
②受け入れ人数
受け入れ人数にも制限があります。
施設の部屋数や定員により異なってきますので確認してみましょう。
予約状況により隔離が必要な場合は、定員に達していなくても預かってもらえない場合が出てきます。
まずは空きを確保するために、予約を取る必要があります。
③症状
病気の治療中、もしくは病後の回復期である幼児・児童が対象となります。
急変の可能性が低く、保育園や小学校での集団生活が困難であり、安静を必要とする場合が利用できる条件となってきます。
症状は、水ぼうそうやおたふく風邪などの感染症、さらには嘔吐・下痢、または外傷などであっても預かってくださるところがほとんどです。
④医療機関での受診済み
医師により利用可能と判断されることが必要条件となってきます。
かかりつけの小児科医から病児保育の利用許可を事前に取っておかないといけない施設もあります。
小児科併設の病児保育は診察が一度で済む為、その辺りはスムーズですね。
条件についてはあくまでも一般的な例となります。
利用の際は各施設にて事前にご確認ください。
条件については以上の4つでした。
どうしても休めない日に限って子供が熱を出す・・・
それは、仕事をしている親御さんのあるある話なのではないでしょうか。
そういった時に頼れる『病児保育』。
一つの選択肢としてあると、とても安心です。
また中には保護者の就業の有無を問わない病児保育も多くあります。
子供が病気にかかっているが保護者自身が病気であったり、冠婚葬祭が理由で家庭保育ができない場合なども預かってくださる施設もあります。
事前登録や事前面談が必要な施設もあるので、お近くの病児保育や自治体に問い合わせておくと突然の病気にも困りません。
病児保育の料金
自治体が運営している病児保育施設の利用料金をご紹介します。
だいたい平均的に1回(8時間程度で)3000円前後のところが多い様です。
延長料金や昼食費(お弁当持参の場合は不要)、おやつ代金がプラスされる事もあります。
また、生活保護世帯や市民税非課税世帯は利用料金が減免になる場合もあります。
事前に問い合わせておきましょう。
入会金10,000円~40,000円、月会費3,000円~5,000円、1回の利用料金も3,000円~10,000円と様々。
自治体施設の料金より高価ではあります。
しかしオプションが付いていて、より充実したサービスが受けられます。
こちらに関しても地域や施設によって、若干料金設定は変わってきます。
事前に確認してみましょう。
料金に差はありますが、自治体施設も民間施設も子供を丁寧に看護して下さる部分は変わりません。
病児保育室での1日の流れ
1日のスケジュールは以下のようになっております。
8:00~ 利用前診察・入室・聴き取り・検温
9:00~ おやつ・自由遊び
11:30~ 昼食・与薬・検温
12:00~ 看護師回診
12:30~ お昼寝
15:00~ おやつ・自由遊び
16:30~ お迎え前に医師回診
18:00 閉室
このようなスケジュールになっております。
自由遊びは施設にあるおもちゃで遊んだり、先生と工作をしたり、DVDやテレビを見て過ごしている様です。
お迎えの際には1日の様子と今後必要な注意事項やアドバイスを聞きます。
1日の様子を書いた連絡用紙も頂けるので、熱の上がり下がりや1日ご機嫌に過ごしたかどうか把握できます。
医師からの『明日から登園可能と思われます。』と記入があるとホッとしますね。
病児保育を利用するにあたってのメリット・デメリット
さて、ここからは実際に利用して感じた体験談を交えながらご紹介します。
メリット・デメリットで比較しております。
デメリットに関しては解決策も併せて参考になさって下さい。
利用に戸惑っている方の不安な気持ちを解消できればいいなと思います。
病児保育で感じたメリット
病児保育を利用して私が感じたメリットは4つあります。
- 仕事が休めない時に預けられる
- 近くに医師がいるため、安心して預けられる
- 少人数なのできめ細かい目配りをして下さる
- 1日のみでも安心して預けられる
短期間の間に何度も急なお休みが発生してしまうと辛いですよね。
仕事を長く続けていく上では、親の精神力を保つ事も大切です。
病児保育施設には医師や看護師、保育士が常駐しているので安心して任せる事ができます。
そのおかげで有り難い事に仕事にも集中できます。
また病気の状況に応じてお部屋の中で保育士さんと1対1で過ごす事も多く、常に近い状態で子供の様子を見ていて下さいます。
急変の場合にはすぐ対応できますし、お迎えの頃には『楽しかった』と子供が言ってくれるので、その辺りは病児保育特有のすばらしい特徴かなと思います。
職場の方は優しいのです。
急な休みにも『お子さん、お大事にしてあげてね!』といつも声を掛けて下さいます。
本当にありがたいです。
その一方で、仕事を急に休む事が続くと申し訳ないんです。
親の精神状態はすぐに崩壊してしていきます。
『病気の時は子供と一緒に過ごすべきで、病児保育に預けるなんてかわいそう』
かつて、そんな風に思っていた時期もありました。
でも利用してみてそんな気持ちは一気にくつがえりました。
仕事に集中できて、子供も楽しんでくれます。
子供に携わって下さった皆さんが優しく、私も優しい気持ちになります。
病児保育施設には本当に感謝しかありません。
病児保育で感じたデメリット
ここからは病児保育を利用してみて私が感じたデメリットを4つご紹介します。
- 事前準備が大変
- 予約が取りにくい
- 料金が発生してしまう
- 子供と一緒にいてあげられない申し訳なさ
以上です。
病児保育の1番のデメリットはやはり事前準備ではないでしょうか。
ミルク期は粉ミルクや哺乳瓶を持っていきます。
オムツ期はオムツとおしりふきを持っていきます。
また着替えを3セット程や、持参物全てに名前を書く必要もあります。
昼食のお弁当準備が必要な場合もあります。
夜、子供を寝かしつけてから病児保育の準備物をそろえようと思っていたのですが・・・。
発熱中の息子、夜スヤスヤ寝てくれるはずもなく・・・!
いつもの調子とは違い、そばにいないと夜泣きを繰り返すような状況です。
準備が進まず、焦ります!
結局、ぐっすり寝たタイミングで夜中に添い寝から抜け出し準備開始です。
日頃、保育園に通っているので着替えなどは瞬時に準備できます。
しかしイオン水やバスタオルに名前を書いたりするのに時間を要しました。
それからというもの押し入れに『病児保育用カバン』を準備しています。
必要な時に、着替えだけを足せば良いだけになっています。
避難グッズとしても持ち出せる内容なので、準備しておくのはおすすめです!
夜な夜な準備から学んだ体験談でした。
事前準備にはどうしても時間がかかるので分かっている物は準備しておくと楽ですね。
また病児保育は予約が取りにくいのも難点と言われています。
定員も決まっているので部屋数が少ない施設はすぐに埋まってしまいます。
病児保育の利用を検討されるのであれば、2・3ヶ所の施設の特徴を事前にチェックしておく事をおすすめします!
料金はどうでしょうか。
私はパートとして働いているのでデメリットとして記しました。
家から遠い病児保育を利用する時は交通費を含めた場合、働いた金額より高くつく日もあるからです。
しかし私は、それより仕事に穴を空ける方が苦しく感じます。
その為、あまりデメリットとしては感じてはおりません。
むしろ社員として働いている方ならそこまでのデメリットにはならないかと思います。
子供と一緒にいてあげられない申し訳なさに関しては、皆さん同じ気持ちなのではないでしょうか。
病児保育を利用するにあたって不安要素といえば、それに尽きるような気がします。
お子さんも初めての場所には不安を感じる事でしょう。
できることなら一緒にいてあげたいですよね。
一緒にいてあげたい時は一緒にいてあげて良いと思います。
しかし、どうしても休めない!
そんな日に『病児保育』の選択肢があると安心ですよね。
病児保育利用の体験談!迷っているあなたへ!
メリット・デメリットを挙げてみましたが、いかがだったでしょうか。
マイナスの要素も挙げましたが、そのいくつかはあらゆる形で解消できてしまう事ばかりです。
それより、私にとっては圧倒的にメリットが大きかったのです。
利用してみて感じた事があります。
それは病児保育とは『親の心に寄り添ってくれる場所』だと思ったのです。
頼れる人がそばにいない共働きの世帯にとっては本当にありがたい存在です。
『また仕事を休まなきゃいけない・・・』と思うより、『病児保育に頼ってみよう』という選択肢があるだけで、私の心は何度も救われました。
利用に関してはお子さまの性格にもよると思います。
最初は不安な気持ちがあるのも、私自身経験しているので分かります。
ただ、利用を迷っていらっしゃるなら1度は利用してみる価値があると思います。
自治体の病児保育であれば、事前登録は無料です。
登録だけ済ませておく事で、不安な気持ちがグッと減ると思いますよ。
まとめ
病児保育のイメージがつかめましたでしょうか。
知らない世界に足を踏み入れるのは不安ですよね。
誰だって躊躇すると思います。
しかし、そんなに構えなくても大丈夫です。
施設ではお子さまが不安にならない雰囲気を作って下さってます。
一度利用してみたら、プラス要素が多いと感じると思いますよ。
『待っててくれてありがとう。おかげでお母さんお仕事がんばれたよ』と言える優しい気持ちにもなれます。
頼れる場所があるのは、仕事や家事を両立するにあたって重要な事だと思います。